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9月 16, 2021

国土交通大学校において、講師として講義をおこわせていただきます

 国土交通省が所管する国土交通大学校において、令和3度の専門課程で実施される建築計画(企画・設計)という研修の「既存建築物の改修・再生」についての講義をおこなわせていただきます。私の受け持つ講義は、2021年10月20日を予定しております。 公共建築の施設整備等に携わる国・地方公共団体等の職員の方を対象に、公共建築の企画・設計に必要な専門的な知識から施設整備の手法に関する知識を幅広く習得するための講義となっております。具体的には、国土交通省・他府省、地方公共団体・独立行政法人等に所属し、庁舎等公共建築の施設整備等に関わる業務を担当する等の方が対象となります。  詳細は、国土交通大学校ホームページをご覧いただきたく思います。募集期限は過ぎているようですが、ご希望の対象となる方は、ぜひとも、ご応募・お問い合わせいただきたく思います。 https://www.col.mlit.go.jp/  自らの持つ建築再生に関する知見が少しでも、建築行政に関わる方々のお役に立ることができれば幸いです。気を引き締めて、職責を全うする所存です。

 
9月 13, 2021

日本建築学会東海大会の学術講演会において、発表をおこないました。

 2021年9月10日、今年度の日本建築学会東海大会の学術講演会において、「BIMを活用した伝統木造の再生技術について」と題して、事務所からオンラインにて発表をおこないました。昨年はコロナウィルス感染症の拡大防止の観点から、大会そのものが中止となっていましたが、今年は史上初めて、オンラインによる大会がおこなわれました。関係者のみなさまには、御礼を申し上げます。  事前に全ての発表内容をオンラインで視聴することができ、教室の移動などがないため、通常より多くの発表を拝聴することができました。正式な発表は事前に5分の動画を作成して配信し、当日は、発表内容をさらに1分の概要版にまとめて、質疑応答をおこなうといった形式で進められました。私の発表では、東京大学の今井公太郎先生などに重要な示唆をいただくなど、実りある発表となりました。  また、別の研究集会の司会もさせていただいたのですが、発表を事前に視聴することが前提で、会に参加することになっているのですが、当日の概要発表が1分のため、発表後の質疑応答は、例年よりも活発ではないように感じられました。  通信環境確保の観点から概要発表が1分となっていると思われますが、オンラインでの形式が来年度以降も続くようであれば、可能であれば、当日はリアルタイムで生の発表を5分しっかりと発表したい、また、他の方の発表をしっかりと拝聴したいと思いました。発表後の雑談といいますか、参加者との交流なども踏まえて、一回性を大切に考え、できることなら、例年通りの形式の方が嬉しいです。全国各地で行われる大会発表と併せて、その土地の建築や街なみを見て廻ることなども、大会の醍醐味と思っています。  引き続き、設計の実務をおこないながらも、研究成果のまとめとして、学会での発表はおこなっていきたいと考えております。  今週、2回目のワクチンを打ちますが、いつ、コロナは収束しますかね。。

 
9月 10, 2021

インスタ、始めました。

 2021年9月、自らがこれまでに撮影した写真を中心に、建築、都市、街なみ、(環)境、(風)景などについて考えていることや好きなモノなどを、インスタグラムに投稿することにしました。フェイスブックとは違う趣向での投稿を考えていますので、ぜひとも、フォローしてみてください。よろしくお願いいたします。 https://www.instagram.com/seiichi.okumura/?hl=ja @seiichi.okumura 以下が、投稿の様子です。 シンガポール マリーナベイサンズ 水の中から都市を下に見る Singapore Marina Bay Sands Look down on the city in the water

 
8月 23, 2021

福島県の伊達市にある旧小手学校リノベーション工事の建築再生に関するアドバイザーとして、今後も本事業に携わることになりました。

 設計コンペの審査員として携わりました、福島県の伊達市にある旧小手学校リノベーション工事における実施設計コンペの審査委員会と、公開審査会の様子が、福島県建築設計協同組合のホームページに公開されましたのでお知らせいたします。審査は公開の形式として公明正大に実施され、最終的に設計者が特定されました。その選定プロセスや講評が克明に公表されておりますので、下記のアドレスの内容をご覧ください。私自身も大変、勉強になりました。  今回の建築再生コンペの提案は、限られた予算の中で最大限に魅力を引き出した提案をおこなった案群と、提案を盛り込みその提案内容の優先度を確認する案群に大別されました。結果として、前者から設計者が選定されたことは、建築再生の予算のコントロールが難しい中、その把握・調整・理解度をより重視している本設計競技のコンセプトは保てたと言えると、浦部審査委員長は講評されています。私も同様の考えです。  また、本事業の建築再生に関するアドバイザーとして契約を締結し、今後も本事業に携わることになりましたので、合わせて、お知らせいたします。これまでのプロジェクトでは、一つの建物を、いかに魅力的に再生するための設計をおこなうことを考えてきましたが、建築再生をおこなうことによって、まちづくりや今後のまちの活性化にどれだけ寄与するかを主眼に、自らの知見を活かしつつも色々な方にご意見をお聞きしながら、本事業に関わっていくことができればと考えています。 審査委員会および公開審査会 伊達市「旧小手小学校リノベーション工事設計業務」 簡易公募型設計競技 審査会結果について 審査講評 伊達市「旧小手小学校リノベーション工事設計業務」簡易公募型設計競技 審査講評について

 
8月 16, 2021

武蔵野美術大学と東京工芸大学での2021年度前期の講義が終了しました。

 7月6日に武蔵野美術大学の前期の4年生向けの建築構法の講義が終了し、8月13日に東京工芸大学の建築生産Ⅱの前期の2年生講義が終了しました。それぞれ、13回の講義をおこないましたが、講義や課題の準備を含めて、実務と並行しての講義は、私にとって、とても刺激的なものでした。  武蔵野美術大学では、基礎的な主体構法と各部構法だけではなく、現代において用いられる構法・技術や建築生産および建築再生について、実務との関わりを実務者の目線でも講義しました。武蔵野美術大学では設計課題を中心に、意匠論や建築計画についての授業が多く、構法や材料、ディテールなどの建築の仕組みについて考える授業があまりないとのことで、提出されたレポートには建築を設計する上で、とても大切なことを学んだとの考察が多く書かれていました。 最終の期末課題は、自らが最も興味を惹く(あるいは、好きな)建築の再生事例と構法の解説と考察としました。約90名の学生さんが取り上げた60作品のうち、最も興味を惹くとして取り上げた建物の再生事例は、辰野金吾が原設計の東京駅丸の内駅舎2度の保存・復元再生についてでした。また、作品が最も取り上げられた再生設計者は、私の恩師である青木茂先生でした。その他、内田祥哉先生(大阪ガスNEXT21建設委員会)のNEXT21や、宮部浩幸先生の兜町平和第5ビル、田根剛さんの弘前レンガ倉庫美術館、安藤忠雄先生の国立国会図書館 国際子ども図書館なども複数の学生さんが取り上げていました。提出された全てのレポートは、改めて、私自身も勉強になりました。 講義に際し、近畿大学の池尻隆史先生には、多大なるご指導とご協力をいただきました。改めて、この場を借りて、感謝を申し上げます。  東京工芸大学では、全13回の授業で自らが携わった耐震改修をともなう建築再生の11事例を解説しました。建築の長寿命化や新築と再生の違い、設計手法や設計プロセスなど、建築再生学を講義しました。これまで、いろいろな大学で講義をさせていただきましたが、本講義のように、深度を深めて建築再生について講義をおこなったのは初めてでしたが、学生さんのレポートでは、建築再生が積極的な創造行為であることを認識し、また、興味をもったとのことでした。 自宅の再生、大学内の校舎の再生を設計者として、仮想のクライアントである両親や不動産業者、および、大学にむけての企画書を作成することを定期の課題として、学生さんと一緒にディスカッションしながら、身近な建築の再生についても考えました。これからの環境循環型社会や縮小社会に向けての時代に応じた、とても、意義深い講義であったのではないかと考えています。  講義は自宅や事務所からのオンライン授業や、大学での対面授業やハイブリッド授業など、社会状況に合わせての対応を迫られました。全講義が終了し、学生さんからの評価を武蔵野美術大学の学生さんから受けました。私たちの時代にはなかったと記憶していますが、昨今は、先生側が学生さんから評価を受ける時代です。概ね、良い評価と満足度でしたが、オンライン講義の通信環境を指摘され、これも、コロナがなければ受けなかった指摘ではないかと思いましたが、後期の講義からの改善の必要性を感じました。  それぞれの大学で、講義に関しての考察や感想を提出してもらいましたが、学生さんは、座学と演習の双方の大切さを感じていました。少しでも、学生さんの学びや今後の建築に向かう姿勢に対して、私の講義が活かされたのであれば幸いです。後期は、大学院の建築構法特論という講義で、建築再生を中心に、9月から武蔵野美術大学で講義をおこないます。気持ち新たに、真摯に取り組みたいと考えています。  お声がけいただきました、武蔵野美術大学の源愛日児先生、東京工芸大学の森田芳朗先生には、改めて、感謝を申し上げます。

 
8月 9, 2021

母校の福岡大学にて、建築再生に関する講義をさせていただきました。

 8月5日、母校である福岡大学の高山峯夫先生にお声がけいただき、学部2年生の夏季集中講義の建築キャリアデザインという授業において、講義をさせていただきました。対面授業であることから、羽田空港にてPCR検査を受けて陰性の検査結果をもって機内に乗り込みました。2020年4月に発出された緊急事態宣言から、約1年半ぶりに帰福いたしました。  福岡大学への訪問は、2016年に実施された日本建築学会の大会での発表以来となります。大学校内を散策すると、約25年前に私が学部生のころ利用していた校舎が次々に建て替わっていました。建築学科が入っている5号館は耐震改修工事が行われ、建物は残っていましたが、1階の私の所属研究室があった場所は、ガラス張りの多目的教室に変わっていました。これは、福岡空港から2駅の博多駅に降り立った時にも強く感じました。西日本シティ銀行の本店ビルが跡形も無く解体されていました。私は、建て替わる前の校舎や西日本シティ銀行の本店ビルを思い出せませんでした。建築は存在し続けることで、記憶や歴史の継承につながると思っています。  建築キャリアデザインという講義は、発注側、施工、設計、海外などの各分野に進んだOBがこれまでのキャリアを話して、学生さんが進路を考える機会となるものです。夏季講座にも関わらず、50名以上の学生さんが受講されていました。私は建築の再生の設計について講義をさせていただきました。講義冒頭、私が28年前に大学に入学した頃の話をしました。入学初日のガイダンスにおいて、「バブルも弾けて、今から不況だから、建築業界は厳しくなるから。」と、高山先生に夢と希望を打ち砕かれたことを話しました。実際に、私が大学院を修了して社会に出る2000年は、日本が失われた20年と呼ばれる縮小社会に突入する終わりの始まりでした。  私の講義後、私の後輩にあたる、日建設計のウッドラボの代表を務める大庭拓也さんが講義をおこない、私も講義を楽しく拝聴しました。大庭さんの講義後、高山先生を交えて楽しい議論をさせていただき、コロナ後の東京での再会を話しました。  このような社会状況の中、私が建築再生の道に進み、今日まで、一筋にそれを続けられていることは、建築再生が現代社会に求められているということではないかという思いがあります。バブルの頃にはバブルの頃に、今の社会には今の社会に、建築は時代の要請に応じて求められるものだと思っています。今回の帰福の際、後に私の恩師となる、建築家青木茂の存在を学生時代に教えてくれた、同期の旧友である小山くんに、小山くんが所属する立派な職場のビル前で少しだけ会いました。あの時、青木茂先生の著書である「建物のリサイクル」を教えてもらわなかったら、今の私は別の道に進んでいたかもしれません。(小山くんに伝えてはいませんが、本当にありがとう。)切磋琢磨しながら、ガシガシ設計課題やコンペに取り組んでいた頃を懐かしく思い出しながら、ほんの少しの時間でしたが、近況を報告しあいました。もっともっと偉くなって、電気ビルの再生の仕事ください。  また、同期の旧友である村上くんにも会いました。福岡で長年、設計事務所を経営している村上くんの事務所に訪問して、近況を報告しあいました。広々とした模型室が本当に羨ましく思いました。天満宮の作品ができたら、必ず見に行きます。  実は、今回の講義に合わせて、再生の相談を受けている、博多にある築80年の伝統木造建造物の視察にもうかがいました。以前、私の尊敬する先輩が結婚式を挙げたところで、蘇らせる方策を相談者と練っているところです。このタイミングで、かつ、自らが利用したことのある建物の再生の依頼を受けることに縁を感じます。アフターコロナで求められる建築は何かということを考えながら、建物を拝見しました。  講義当日、建築学科の事務の方が、私の授業の様子を建築学科のツイッターにアップしたいと言って許可を取りにきたのですが、何と、建築学科の同期の池永さんでした。私の講義の様子が2021年8月5日のツイッターにアップされていますので、お手隙の際にでも、ご覧くださいませ。  昨日、高山先生から学生さんが書いた講義レポートのデータを拝受いたしました。講義を踏まえて感じたことや建築再生に関する分析や、自らの考えを交えて、これからの学業に活かす姿勢などを自らの言葉で丁寧に書いているものもありました。建築再生に対する気づきを感じる内容が多く含まれていましたので、私は一定の役割を果たすことができたのではないかと、勝手に感じております。今回の帰福は、多くの人の縁を感じた旅となりました。このような、貴重な機会を与えていただいた高山先生と福岡大学に感謝を申し上げます。 Tweets by fukuoka_u_TA

 
7月 28, 2021

福島県の伊達市にある旧小手小学校リノベーション工事における実施設計コンペの審査員として公開審査会を行いました

 2020年3月に廃校となった福島県の伊達市にある旧小手小学校を再生し、簡易宿泊所や集会所などに用途変更して利活用する事業で、その再生設計者を決めるための設計コンペ審査員を仰せつかりました。  6月25日に第1回プロポーザル審査委員会が開催され、合わせて、現地建物の状況を確認しました。その様子が、福島県建築設計協同組合のホームページに公開されましたのでご覧いただければ幸いです。 第2回審査委員会や第一次審査会を経て、7月20日に最終の第二次審査会が公開でおこなわれ、審査委員長の日本大学工学部の浦部智義先生を中心に、厳正な審査のもと再生設計者を選定し、既に、実務に向けて動き出しているところです。  浦部先生と多くの意見交換をさせていただきましたが、以前、金沢で実施された日本建築学会の大会において、愛知淑徳大学の田島祐之先生にご紹介いただき食事をさせていただいた日本大学工学部のパリーク先生と飲み友達とのことで、学校建築の建築計画のことや建築再生について、また、昨今の学生から大学の先生が評価を受けることなど、移動の車中などで話が盛り上がりました。  現地建物の状況を確認しましたが、建物自体はしっかりとしており、学校が運営されていた頃の歴史を感じる大切な備品や児童の作品などが飾られていました。建物の配置や屋内の空間構成、また、劣化状況などを確認する目的で来校したのですが、ふと廊下で目にした、児童が閉校の際に、学び舎に対する思いを記したものがとても印象に残りました。地域の人口動向や財政状況などを踏まえて、行政は機能を集約するために小手小学校の廃校を決定したとのことのですが、この校舎を解体することはあってはならないと思いました。  審査員である副市長をはじめとして、市の方々ともお話をさせていただきましたが、本事業は、同市初の公有施設の大規模再生事業として位置づけられています。なお、再生後は、地域の歴史展示スペースも併設します。地域の方々の歴史や記憶の継承ためにも、この建物が再生されて、賑わいのある地域の交流拠点となることを期待します。   また、本日、本事業のアドバイザーの依頼を受けました。今回は設計者としてではありませんが、これからも、旧小手小学校の再生事業に携わることになりましたので、良き方向に向かうように、児童や地域の方の思いをしっかりと感じて、進めたいと思います。 http://www.fksk.jp/topics/1048/

 
6月 21, 2021

台東区にある谷中の歴史あるまちなみをご案内いただきました。

 6月11日、國學院大学の椎原晶子先生に、上野と日暮里の中間に位置する台東区の谷中(やなか)にある歴史的建造物群をご案内いただき、江戸時代から今に続く、日本の文化に触れることができました。木造は良いですね、心が落ち着きます。この素晴らしい谷中の良さをみなさんにもお伝えしたく、投稿いたします。  大正5年に建設された、たいおう歴史都市研究会の拠点でもある「カヤバ珈琲」でお話をお聞きした後、国登録有形文化財建造物である「市田邸」をご案内いただきました。寺町から屋敷町に変わっていった上野桜木にある市田邸は、明治40年に建設された後の今も、芸術文化活動の拠点として活用されていました。東京芸術大学の目の前にあるのですが、若い世代の方がこの建物に住みながら維持管理をされており、住んでいる方は幸せだろうなと思いました。(本日、6月21日、緊急事態宣言が解除されました。今のところ敷地内の写真の投稿はngとのことで、まん延防止等重点措置が解除されたら紹介させていただきたいと思いますが、素晴らしい建築です。)  その他にも谷中にあるたくさんの歴史ある建物の一部を視察させていただきました。昭和13年に建てられた「上野桜木あたり」は、三軒家が路地でつながり、ビアホールやパン屋さん、雑貨屋さんとして活用されていました。カヤバ珈琲で食べたたまごサンドのパンは、「あたり2」の建物に出店されている「カヤバベーカリー」のパンとのこと。もちもちしていて、とても美味しくいただきました。雰囲気はさながら、明治時代にタイムスリップしたようでした。  明治3年創業の生花問屋「花重」は、台東区の景観重要建造物として平成30年に指定されているのですが、現在、整備のための調査が進められており、歴史を紐解いている真っ最中でした(調査したい)。歴史的経緯をお聞きしましたが、建物は増築が繰り返されており、整備にはまだまだ時間がかかりそうですが、一度、軸組を解体して復元するとのことで、今から楽しみです。  築100年の銅細工の職人である大沢家の屋号である「銅菊」の古民家を再生して、大丸松坂屋の町家オフィス「未来定番研究所」として活用されていている建物も視察させていただきました。耐震補強を施しながらも、当時の雰囲気を残し、事務所として利用されている様子がとても心地良く感じました。会議室に案内されたのですが、普段の会議は会話が弾み、時間があっという間に経過してしまうそうです。このような建物が人生の多くの時間をすごす仕事場だといいですね。  また、椎原先生と一緒にご案内いただいた東京芸術大学大学院の渡邉尚恵先生にもたくさんのお話を伺いました。ご出身が、私が現在非常勤講師をしている武蔵野美術大学とのことで、ご縁や人の繋がりを感じた1日でした。私はこれまで個別の建築の再生を設計してきましたが、まちづくりは斯くあるべきと思いました。そしてまちづくりは、人のつながりでできるものだとも感じました。伴部長、渡邉先生、そして、椎原晶子先生、多くの建物をご案内いただき、日本の歴史や文化にふれることができました。誠にありがとうございました。今後とも、ご指導のご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 
6月 8, 2021

ある公立小学校の建築再生に関する実施設計のコンペの審査員を務めることになりました。

 詳細は公表されていませんので、現段階において詳しくお伝えすることができませんが、ある公立小学校を再生するための実施設計の競技(コンペ)の審査員を務めることになりました。2021年6月1日付けで委嘱を受け、6月8日に委嘱状を受領いたしました。なお、審査は公開で行われますので、その時には、詳細をお伝えできるかと思います。  購読している日経アーキテクチュアの2021年5月27日号において、「公共建築炎上」という特集が組まれており、公共建築プロジェクトのコンペや審査、案の選定に関する問題などが取り上げられているのを拝見しました。  また、同雑誌には、合わせて、大手町ビルの再生に関する記事も取り挙げられており、建築再生の注目度を感じながら記事を拝読しました。建築構法的にも興味深い内容の記事でした。  いつもは、私は設計者として設計コンペに参加する側の立場ですので、設計コンペを審査するのは初めてとなりますが、私が少なからず持つ建築再生に関する知見を活かしつつ、審査には真摯に取り組みたいと考えています。

 
6月 2, 2021

日本建築学会が発行する「建築雑誌」に寄稿した論考が掲載されました。

 早稲田大学の石田航星先生にお声がけいただきました、日本建築学会が発行する「建築雑誌」という建築の専門誌2021年6月号の「建築生産をアップデートする」という特集号に、「BIMを活用した伝統構法木造の再生技術」と題し、寄稿した論考が掲載されました。建築生産とは、建築のつくり方のことで、企画・設計・施工・維持管理を含む、建築の生産システムを意味します。その中でも、私は、宮大工さんが持つ伝統構法木造における再生技術に焦点をあてて論考しました。  驚くことに、私が設計監理に携わった建築再生の施工をおこなった宮大工さんは、BIM(3次元設計)や3次元レーザースキャナーによる3次元点群採取、さらには、VR(拡張現実)・AR(仮想現実)などの様々な最新技術を用いて、伝統構法木造に取り組んでいた。BIMとは、建築部材に情報を与えつつ、建築物をコンピューター上の3D空間で構築し、企画・設計・施工・維持管理・積算に関する情報を一元化して活用する手法のことで、簡単に言うと、3Dのモデルから平面を切り出して、図面化できる今後の建築業界に求められる共有言語のことです。  古来からの我が国における伝統技術を守りつつも、日々、アップデートされる最新技術を取り入れながら行われる建築のつくり方が、未来に引き継がれていくことを期待させる内容となっています。お手元に建築雑誌がある方は、是非、ご笑覧いただきたく思います。 以下、本文より。私の建築再生に対する姿勢を書かせていただきました。  ”既存建物に手を加え入れ、蘇らせ、未来に継承する建築再生に本格的に通り組むことは、意匠性・耐震性・耐久性・機能性・適法性・経済性などの観点から、総合的なソリューションを生み出す積極的な創造行為であると考える。最新の技術を用いた「建築再生」によって、SDGs(持続可能な開発目標)において求められる方向性と一致しているように思える。再生という行為で扱う建物は文化財だけではなく、一見、平凡に見えるビルもその対象になることが可能であり、建築再生が新築と同等の立ち位置を得る日も遠くはないのではないだろうか。”