5月, 2022

 
5月 18, 2022

本学の学生さんと台東区にある谷中の街歩きをおこないました。

本学の学生さんと台東区にある谷中の街歩きをおこないました。  5月17日、3年生の建築デザイン演習1における建築再生設計課題の敷地と建物探しのために、本学の私のクラスの学生さんと台東区にある谷中の街歩きをおこないました。まちづくりのための建築再生の好例として、昨年、國學院大学の椎原晶子先生にご案内いただいた歴史的建造物群を見学させていただきました。  学生さんと日暮里駅西口で集合した後、最初に、築100年の銅細工の職人である大沢家の屋号である「銅菊」の古民家を再生した、大丸松坂屋百貨店の町家オフィス「未来定番研究所」を、研究員の窪さんにご案内いただきました。感染予防対策のために、建物の見学は数人に別れておこないました。本学の周辺にある新宿副都心の超高層ビルで働くよりもクリエイティブな発想が生まれそうで、何度、拝見しても素敵なオフィスでした。  次に、東京藝術大学の渡邉尚恵先生とたいとう歴史都市研究会の管原さんに、国登録有形文化財建造物である築100年を超える市田邸をご案内いただきました。2001年にこの建物は保存再生されているのですが、室内に入ると時間がゆっくりと流れているような感覚になりました。コロナがやや収束した今は、お茶会やバザー、演劇などの文化的な活動をすこしづつ再開されているとのことでした。2階は住み込みで、管理や清掃などをおこないながら、芸大の学生さんが住まわれているとのこと。文化財に住みながら、文化的な活動をおこなえるのは幸せだろうなと思いながら、建物を拝見させていただきました。  その他にも、昭和13年に建てられ築80年が経過した三軒家が路地でつながり、ビアホールやパン屋さん、雑貨屋さんなどとして活用されている「上野桜木あたり」も拝見させていただきました。パン屋さんは何かの撮影で営業をされていませんでしたが、3号棟1階の塩とオリーブオイルを販売している「おしおりーぶ」では、店長の石塚さんといろいろとお話をさせていただき、乾燥ポルチーニ入りの塩を購入しました。学生さんも少し遅めの母の日のプレゼントとして、同じものを購入していました。まだ、食べていませんが、楽しみです。ビールを飲んで、パンを食べ、バザーを楽しみ、塩と油を買う、休日のひとときにオススメです。  谷中が初めての学生さんが多く、街なみや建物の保存利活用にとても興味を持ったことと思います。たくさんのまちづくりに関わる方々に色々な話しを聞くこともできました。谷中は、時間があれば、まだまだ、たくさんの建物の見学に行きたくなるまちでした。コロナの影響により、2年間、オンライン授業だったのですが、今年度から対面授業が再開し、学生さんも活き活きとしているように見えました。これから、各自で選んだ建物を設定し、利活用提案を建築再生設計課題でおこないます。この再生設計課題の講評会に台東区の方も出席していただけるとのことで、楽しい提案を期待しています。  講評会の参加の了解と観光案内のパンフレットをいただきました台東区の伴部長には、感謝を申し上げます。また、谷中のエリア分析のための建物見学に際し、椎原先生と渡邉先生には、事務手続きにおいてご丁寧な対応をおこなっていただきました。改めて、感謝を申し上げます。 追伸 カヤバ珈琲で食べたたまごサンドは美味しかったです。