東京大学でオンライン講義をおこないました。
6月23日、東京大学において、建築生産マネジメントの授業の中で建築再生に関する講義をさせていただきました。といっても、大学の教室で講義をおこなうのでなく、5月25日に政府により非常事態宣言の全面解除が発表されてはいるものの、covid-19発生の影響によりオンライン講義となりました。側から見て私の講義をしている様子、すなわち、一人パソコンの画面に向かって独り言を喋っている様は、今までであれば、とても授業をおこなっている姿には見えないものだったと思います。この講義のご依頼を権藤智之先生から受けた当初は、可能であれば、学生さんの顔や様子を見ながら直接講義をおこなう方が、講義内容や演者の熱意が学生さんに伝わるのではないかと思っていました。しかし、講義後、ZOOMのチャット機能を使用しながら文字により質疑を受け、それに答えて議論をするといった形式であったのですが、90名の視聴者、いや、受講者を前に、多くの質疑を受け活発な議論をおこなうことができ、これはこれで、学生さんにとっては質疑しやすいスタイルではないかと感じました。ネットワークの容量の関係上、受講者の映像や音声は演者には流さないようにすることが大学の方針とのことで、反応はチャット機能の文字だけとなります。既に、日本の大学における教育機関においては、オンライン授業が普及しているようですが、自分自身としてはネットワークを利用して一定の人数で画面共有をおこない、双方向のやりとりをすることは経験がありますが、各自が異なる場所に居ながら90名の大人数で同時にネットを通じて場を共有するということはありませんでしたので、貴重で有意義な機会を与えていただき、私自身も多くの学びがありました。講義と質疑を含め、あっという間の90分間で、一定の役割を果たすことができたのではないかと自分では思っています。学部3年生向けの授業ということでしたが、実務寄りの内容でしたので、やや、難解な部分もあったかもしれませんが、行政との対応方法や耐震補強と平立面計画の関連、また、建築再生の現場の最前線のことなど、学部生にとっては、刺激的で関心をもって受講していただけたのではないかと、講義後に多くのキレのある質疑を受けた際に感じました。既存建物を再利用することは、その建物を長寿化させることだけではなく、街並みや都市、あるいは文化を維持し引き継いでいくことにつながると考えており、より、社会全体で建築再生の一般化が進み、受講された学生さんにその気づきがあればよいなとの狙いをもって、講義をさせていただきました。実は、タイムキープのために、アイフォンのストップウォッチをパソコンの横に準備していたのですが、講義開始直後からその存在を忘れ、時間を計らずに講義を始めてしまい、途中、講義の遅延を恐れて少しドキドキしていたのですが、予定の時間内に講義を終えることができ、ホッとしながら質疑応答をおこないました。投稿写真のアイフォンにご注目ください(汗)。2週間後に講義に関するレポートを学生さんからいただけるとのことですので、良い反応であることを願っています。学生のみなさんも大学に登校できず、不安な日々が続いていると思いますが、自らも含め、今できることをに精一杯打ち込んで欲しいと願っています。今回、このような機会を与えていただいた東京大学と権藤先生には心より感謝とお礼を申し上げます。



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