内田祥哉追悼展を観に行きました。
3月22日、日本建築学会の拠点である建築会館で行われていた、内田祥哉追悼展実行委員会と日本建築学会が主催する、内田祥哉追悼展を観に行きました。最終日の滑り込みとなりましたが、実行委員長である深尾精一先生がいらっしゃったのでご挨拶をさせていただいた後、展示をじっくりと拝見しました。(なぜか、いつも、展示は最終日に滑り込んでいるような気がする。)
私の大学院博士課程での恩師角田誠先生の恩師である深尾先生の、さらに恩師である内田先生は、私の研究テーマである建築再生の分野を包含する、建築構法という建築の仕組みを学問として体系化させた、雲の上の存在です(私奥村は、ひ孫弟子ということでよいですか。ダメですか。そうですか。。)。
思い返すと、1994年の私が学部1年生の時に、内田先生の著書である「建築構法」を手にとり、教科書として使用していました。あれから28年経った現在、武蔵野美術大学で建築構法の授業を教えているのですが、どのように学生さんに教えるべきかなど、基本に立ち返る時には、今でも、内田先生の「建築構法」を手にとり、学び直すこともあります。(1994年!)
この追悼展では、教育者や研究者としての、とてつもない成果の展示だけではなく、内田先生の学生時代のノートや、逓信省在籍時に設計された作品、さらには、AR(拡張現実)を用いた作品やご自宅の書斎の鑑賞など、コンパクトな展示空間の中での多彩な内容が展示されていました。
一つ一つの展示の感想は尽きませんが、最も印象的だったのは、内田先生の弟子たち(といっても、建築界の錚々たる方々)が、内田先生からかけられた言葉を展示したコーナーでした。社会は多様化して複雑に絡み合っていますが、だからこそ、物事はシンプルに考えなければならいなあと思いました。明確なのにウィットに富んだ、暖かく優しいことばだなあと、どれを見てもそのように思いました。展示されていた印象的な「内田先生のことば」を投稿させていただきます。私も建築構法を研究するものの端くれとして、諸先生方が積み重ねられた成果に少しでも上積みできるように精進したいと思います。
また、先日、東京大学の権藤智之先生から、権藤先生が編著をされている「内田祥哉は語る」を謹呈いただきました。持ち歩いて読んでいるところですが、改めて、じっくり内田先生の語りを胸に刻もうと思います。
2021年5月3日に96歳で永眠された内田祥哉先生のご冥福を心からお祈りいたします。













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