2021年度の大学における私の受け持つ全ての講義が終了しました。

12月 14, 2021

 2021年12月14日、武蔵野美術大学大学院の建築構法特論の13回目の講義が終了したことで、今年度の大学における私が受け持つ全ての授業が終了しました。今年度は、4つの大学(武蔵野美術大学、東京工芸大学、福岡大学、国土交通大学校)で、5つの講義(建築構法、建築構法特論、建築生産Ⅱ、建築キャリアデザイン、建築計画)を受け持ち、そのうち、3つの授業(3コマ)は、座学と設計演習を交えた、各13回の授業をおこなうといった内容でした。

 2020年度の独立後からの設計実務と教育活動の両立は、とてもハードなものでしたが、これまでになく充実した活動となりました。1コマ13回の講義のシラバス作成から始まり、講義一連の流れや構成を組み立てつつ、カリキュラム上の位置づけ、講義ごとの達成目標を満足するための準備・採点評価など、これまでの設計実務とは異なる思考過程でしたが、講義をする立場にありながらも多くの学びがありました。これまで、学生さん側からレポートや感想をもらうことはありましたが、評価されたのも初めてでした。ボトムアップやトップアップの教育なども含めてとなりますが、座学の講義での質疑応答においても、演習でのディスカッションにおいてもですが、何より、学生さんとのやりとりが楽しく有意義な時間であったと思っています。

 今年度実施した講義は、テキストに沿った授業内容もありましたが、実際の設計をおこなう実務者として伝えた現場の実情や苦労話、他方、設計の楽しさ、座学が実務にどれほど重要で活かされる知識であるかなどを伝えました。授業を行う中で、建築学、特に、建築構法や建築再生は、現場や社会に極めて近い学問であると再認識しました。

 武蔵野美術大学大学院の建築構法特論では、最後のレポートの提出形式を、日本建築学会の梗概をひな形として使用することとしてみました。来週、レポートを受け取ることになっています。受講生は、初めてのレポートの形式だと思いますが、各自、自らの言葉で、授業での学びや今後の設計に活かす方法などを書いているかと思います。これらの講義が、学生さんの知見を深めるための気づきになっていれば幸いです。

 来年度は、また、新たな気持ちで活動をおこなっていきたいと考えています。お声がけいただいた先生方と各大学に、改めて、感謝いたします。みなさま、今後とも、引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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